リノベーションの費用
「リノベーション」をしたいけどどのぐらい費用がかかるか心配ですよね?
このページでは工務店の立場からリノベーション工事の費用についてお話をしたいと思います。
ただし、リノベーションプランの内容や設備のグレード、使う材料などに左右される部分も多いため、
あくまで参考程度にお考えいただければと思います。
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リノベーションに掛かるお金は何が掛かるの?
リノベーション工事の費用には様々な費用がかかります。
工事の項目としては下記の通りです。
・仮設工事
・解体工事
・建材工事
・木製建具工事
・内装工事
・左官・タイル工事
・塗装工事
・設備機器工事
・給排水衛生設備工事
・電気工事
・ガス工事
・雑工事
・諸経費
・設計費
これらの工事が複合して積み重なることにより、リノベーションの金額が決定します。これから一つ一つの予算について解説したいと思います。
◯仮設工事・解体工事
仮設工事・解体工事の内訳は
・養生費(共用部分・専有部分)
・現場掃除・片付け
・美装費(クリーニング)
・仮設電気
・運搬費
・産廃費
・解体費 など
マンションのリノベーションでは、共用部分やエレベーターに傷がつかないようにするため、養生材で保護したり。出来上がった床や造作材に傷がつかないするような養生費。
工事中の現場の掃除や片付け、最終のクリーニング。材料や解体物などを運ぶ運搬費、ゴミを処分する産廃費などが仮設工事には入ります。
全体予算の1割弱の工事になります。
◯木工事・建材工事・木製建具工事
木工事は工事においても重要な部分を占めます。マンションのリノベーションにおいては木下地(LGS軽量鋼製壁下地材)の材料費と施工費つまりは、大工さんの人件費ですね。
床・壁の施工からドアや窓枠の取付、棚の取付も大工さんの仕事なのでその施工費も入ります。
建材工事は壁の下地材となるボードや合板・床下地材。窓枠、ドア枠、ドア本体、棚などが含まれます。
木製建具工事は室内ドア・窓の費用です。マンションでは外壁に面した窓は共用部になるのでリノベーションでは工事できないので、インナーサッシ(リクシルのインプラス)などもリノベーション工事ではこちらに含まれ
る場合もあります。室内ドアで一番シンプルなタイプでメーカー品のもので3万円代〜と価格はピンキリです。価格に影響するのは既製品かオーダー品か?
サイズオーダー品にするのか?デザインを凝ったタイプにするのか?ガラス入りにするのか?無垢材のドアにするのか?によっても値段は結構変わってきます。最近はリクシルなどの大手メーカーでもリノベーションを意識してか可愛いデザインのものも意外に安く手に入ったりします。それ以外で言うと、弊社の事務所に使ったサンワカンパニーなども値段の割にデザインが凝っていて好きです。
工事の内容次第ですが、この項目では全体予算の3割位の工事となります
◯内装工事・タイル左官工事・塗装工事
これら3つの工事ですが、内装仕上げ工事と
一括りで言われることもあります。
内装工事はクロス貼り、床のシート・CF・
フロアタイル貼りの工事はここに含まれます。
タイル左官工事は文字通りタイル貼りと左官
仕事です。最近のリノベーション工事では
タイルをキッチンのカウンターや壁・洗面所・
トイレの壁にデザインのアクセントとして
使用することが多いです。リクシルのエコカ
ラットなどは調湿・抗菌作用も見込まれ、
トイレ・玄関に機能的な面で使用されることも。
左官はリノベーションでは土間のコンクリート
の工事が入ります。リノベーションでは土間を
コンクリ仕上げのケースが多いです。
塗装工事はこちらも読んで字のごとく、ペンキ屋
さんの工事です。リノベーション工事では、壁・天井の仕上げをクロスではなく塗装仕上げのケースもあります。また、カウンターなどの木部のオイル塗装などもここに含まれます。
こちらも工事の内容次第ですが、この項目では全体予算の1割位の工事となります。
◯衛生設備設備機器工事
この項目の工事ですが、トイレ・ユニットバス・キッチンなどの水回りの商材の機器代と取り付け工事が含まれます。細かいところでいうと給湯機・洗濯パン・タオルリングなども含まれます。
この商材はお客様の好みによって変わってくる部分ですが、一般的にはトータル予算の2〜3割位になる感じです。特注品やこだわりのキッチンを入れた、
もっと高くなるかもしれませんが・・・。
◯電気工事・給排水工事・ガス工事
こちらの工事はお家の中のインフラ設備の工事です。
電気・ガス・水道に関わる工事1式です。目に見えない部分もありますが、
工事においては非常に大事な部分です。
電気工事はリノベーション工事においてはスイッチ・コンセント・照明・ブレーカー、それに関わる配線の工事になります。
給排水工事は水道の上下水道と給湯の配管をする工事です。
ガス工事はガス管の配管および機器の接続を行う工事です。
この項目では全体予算の1割位の工事となります。
◯雑工事・諸経費・設計費
雑工事は上記の工事に当てはまらない工事、例えば特注家具や鏡の取付。
カーテンレールの取付などが含まれます。
諸経費は駐車場代、車両費などの経費や現場監督の監督費・写真管理が主なところです。
設計費はデザイン費と考えられます。設計士さんの報酬です。
これらを合わせて全体予算の2割弱位の内訳となります。
リノベーション工事にいくら費用がかかるの?
では一体いくらかかるんだと気になると思うのですが、上記工事が複合的に絡み合って工事の値段が決まりますので、お答えはケースバイケースということになります。部屋数の数や使う材料の数量やグレードが影響を及ぼすところです。ただ、一般的なフルリノベーション価格帯としては60㎡〜80㎡で800万〜ということで㎡単価は12万から上を言ったら20万以上のケースもあります。
ただ、せっかくのリノベーション予算の制約だけで考えてしまうのはもったいない気がします。自分らしい住まいを手に入れていただくためには、優先順位とこだわりの部分をうまく調整することが求められますので、リノベーションをする意義を最初から考えておいたほうが良いと思います。
リノベーション工事以外にかかる費用とは
リノベーションをするにはもともと住んでいるマンションをリノベーションするのか、マンションを購入しそのままリノベーションをして移り住むかどちらかになると思います。
・もともと住んでいるマンションをリノベーションする場合にかかる費用
引っ越し費用2回分
仮住まい費用
敷金礼金
不動産会社への仲介手数料
・マンションを購入してリノベーションする場合にかかる費用
物件の費用
不動産取得税・固定資産税・登録免許税などの税金
司法書士の手数料
不動産会社への仲介手数料
引っ越し費用1回
ローン使用の場合諸経費
あたりも考えて資金計画を考えなくてはいけません
しっかりとした資金計画は住宅購入においては大事な事です。
ここをしっかりとしておくことが、リノベーションの成否を分けると言っても、過言ではありません。面倒と思わずしっかりと計画してください。
もし自分だけでは難しい場合は弊社のセミナーに参加するか、個別相談をお勧めいたします。
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リノベーションの費用は?